マークとルーシー・アリソン夫妻はウェールズ州カーディガン近郊のシクパント農場で秋の子牛誕生の季節に300頭の乳牛から搾乳します(搾乳ルーチン = 一日に3回)。
ブロック子牛飼養としたことから、夫妻は一回に子牛190頭に給餌しなければなりません。現在第二季に利用している260 ℓ MilkTaxiの導入以来子牛の給餌がとても楽になったとルーシーさんは語ってくれました。それ以前は加熱素子がない160 ℓ容器を使っていました。
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SmartMixで子牛用ミルクの攪拌が楽になります
新品MilkTaxiでは加熱機能だけではなくSmartMix機能も備わっています。SmartMixは夫妻が給餌するつもりの配合計算に役立っています。ルーシー・アリソンさんは今や書き留める必要がなくなったまたは多くの事を覚える必要がなくなったので、この機能にとても満足しています。自分で考えるべきことはこれだけ: 「総量はどれだけ必要か」、後はMilkTaxiが必要な粉乳と水の量の計算や正しい温度までのミルク加熱等すべての作業を済ませます。
肥らせるグループと乳牛飼養グループの二群に分けている子牛グループに二種類の粉乳を使うため、手動での攪拌がさらに面倒になりますが、SmartMixでこの作業がとても楽になりました。余剰の全乳を配合するいことも可能です。このときも次のことが適用されます:一日に三回搾乳して二回のみ給餌する場合、用意できる全乳量は給餌の度に異なります。SmartMixなら農場の全頭にとって適正な配合の計算が楽になりました。
生まれてすぐにグループ飼養
出生してすぐ子牛は当座の首輪を付けられ、区別がつけられます。二日後に子牛が生涯イヤーマークを付ければ、子牛別に識別し易くなります。
ロスヒル農場では12頭の若雌牛または10頭の肥養子牛を飼養します。これはベイサイズが異なることに帰せられます。子牛は誕生直後からこれらのグループに分けられます。子牛毎に独自の性格を持っています。グループを乳頭付きペールで哺乳すると、強い子牛が速く飲んでしまうリスクがあります。このためには子牛を見分ける目を持つことが必須となります。
子牛は規則性が必要
子牛は四日連続で全乳、次に粉乳かまたは上記のように粉乳と全乳の配合に切り替えます。ルーシーさんが経験したことは:子牛は一定のリズムが必要である。すなわち、毎日定時に定温、一定配合比で給餌しなければなりません。こうすると子牛は強く健康な成牛に成長します。
ルーシーさんはかつて若雌牛に一日8 ℓを与えていました。離乳中にはそれまでミルクに慣れていたので子牛が栄養強化剤をあまりよく食べません。このためルーシーさんは日量割当6 ℓに切替えて、今は飼養のかなり早い時期から子牛が栄養強化剤を摂取するようになっています。
ロスヒル農場での離乳は二週間かけます:生後56日目に開始します。この際ミルクの量を4 ℓに減らし、日次一回の給餌に移行していき、第70日に子牛は完全に離乳されます。
新設子牛舎の計画中です。
子牛飼養はルーシーさんにとって日課です。アリソンさんは子牛のために二種類の牛舎システムを用意しています。肥養子牛用のは前面開放型の牛舎で若干押し出しが強い存在感があります。ここが夏用に最適ですが、雨季には藁床やドライフードさえ濡れます。雌の繁殖用子牛の牛舎は保護され、余裕たっぷりのヘッドスペースがありますが、それでも定期的に換気する必要があります。ルーシーさんはこれらの牛舎状況に満足していますが、両方のシステムとも必ずしも100 %揃っているとはいえません。このため、マークさんとルーシーさんは子牛専用のカスタム牛舎建設が可能でないかを検討しています。さらに、自動給餌も一つの選択肢になりえる可能性があります。将来的に子牛をどうしたら最適に飼養可能かについてお二人は検討中です。しかし、ブロック子牛飼養のため農場は年のうち六か月間は子牛がいなくなります。従って子牛飼養技術投資は余程よく練る必要があります。
計量が重要です!
農場で子牛の計量はさらに大切なテーマの一つです。アリソン家にはプラットフォーム秤があり、家畜を二週間おきに計量します。子牛は80 kgになるまでは離乳させず、ルーシーさんは子牛たちの平均日次増量が0.7 kgから0.8 kgであることがわかります。また、体重表も近々詳細に掘り下げて分析するつもりです。まだ高い日時増量を達成する潜在性があるかもしれないということです。