太平洋の緑の島から当社の可愛いマスコット子牛ホッリ君のトラベルレポートです。

マオリ語で「キーア・オーラ」とは「ようこそ」の意味です。この挨拶から、当社の子牛「ホッリ」が遠距離の旅に出てニュージーランドの様々な子牛飼養場を訪問していることがわかります。そこでホッリは新しい「牛種」である「ニュージーランド交配種」(ホルスタイン・フリジアンとジャージーの交配)を知り、ニュージーランドの子牛飼養では特に種類や方法が多いことを知りました。特に、自動哺乳機はキィウィの農場で人気があります。

BEL グループ、ワイプクラウ、ホーキー湾

BELグループは合計10農場におよそ10,000頭の乳牛を擁しています。各拠点では後世代のために必要な子牛を自社で飼養しています。毎年合計およそ1,200頭の子牛です。

リネット・セイヤーズさんはこれらの肥育場で子牛の飼養を担当しています。

この年初から農場のうちの1つで1台のCalfExpertが子牛に哺乳しています。今までに198頭の子牛が自動機で育ちました。CalfExpertには4台のHygieneStationが付属しており、そのうち1台のステーションは小さいベイで学習ステーションとして利用されています。ここで子牛は数日練習して、ミルクをきちんと飲むようになってから大きなベイに移ります。ここで子牛たちは隣接する牧草地にかなり幼い時期から放牧されます。全乳のみ与えられ、HygieneStationごとに秤量機が備わっています。

人手不足対策としてリネットさんはBELグループの経営陣とともにCalfExpertを採用しました。実際にリネットはこの新技術でおおいに時間を節約しています。彼女はもう一人の担当者といっしょに4つの農場で子牛の飼養を担当しています。CalfExpertではたいていの場合1日に1回だけ子牛たちに学習させて技術点検するだけで済むのでとても役に立っています。他の農場では子牛たちは従来通り手作業で給餌されています。

CalfExpertがあるのでBELグループには今や従業員にとって魅力的な作業場ができました。「子牛たちは速く学習し、自分たちがいると煩わしく感じるため、子牛のために掛かる手間が減れば確かによりよいことです」(リネットさん)。

今日リネットさんにとって何にいちばん満足しているかを訊ねると、リネットさんはとても自然に答えてくれました:「子牛の品質がよくなりました!前より健康になっただけではなく、体格もよくなり、膨れ出た腹がありません。手作業で哺乳されている子牛はミルクを飲み過ぎると、速く腹が膨らみます。CalfExpertで子牛はより速く牧草や他の餌を食べます。」

BELグループではホスタインとニュージーランド交配種の子牛の目標体重を90 kgとしています。この体重に達したら子牛を離乳させます*。CalfExpertで給餌する場合、子牛はこの体重に約74~80日で到達します。他の農場では離乳年齢が約115日です。すなわち、CalfExpertで育つ子牛たちは目標体重に4週間早く到達します!

この違いは飼養費用にもはっきりとした差となって現れています: CalfExpertでの飼養費はNZ$ 380でしたが、手作業で哺乳した子牛たちではNZ$ 540でした。このためCalfExpertは初年のシーズン中の費用だけでNZ$ 31,680も節約できました。

* Holm & Laueではホスタイン フリージアン種の子牛では離乳体重を出生体重の 2.5倍とすることを推奨しています。

カイリー・マクドナルド、ニュー・プリマス

カイリーは肥育場で子牛を飼養しています。常に一回の納入当たり子牛80頭を受け取ります。ニュージーランドで優勢なホスタイン交配種に和牛を交配した品種です。

子牛たちはCalfExpert 2 台にステーションを各 4 台装備して給餌されています。最も多い時で各自動機に最大160頭の子牛たちが来ます**。オプションの QuadroFlex でこの頭数をこれまでも楽にこなしてきました。子牛たちは最近のシーズンに代用乳濃度150 g/l で哺乳 6 ℓを飲みました。このため目標体重 85 kg に早く到達できました。牛の体重はHygieneStationに装備された牛秤量機で測定します。

現在のスループットでは講師たちは自動機で 5 日後には3~4 kg肥りました。QuadroFlex で学習させますが、とても簡単に機能します。4日後には HygieneStation に連れて行く子牛はいなくなるほどよく学習できます。

カイリーさんは CalfExpert の操作にすぐ慣れました。「最初にやったのは子牛のリストを自分に使い易く作成したことでした」(カイリーさん)。

カイリーさんの1日は気楽に始まります。これは朝食のときすでに CalfGuide アプリで群れの確認が済み、落ち着きはらって牛舎に行く準備が整うからです。カイリーさんの飼育コンサルタントもとても満足しています。カイリーさんから定期的にエクスポートされた子牛データを受け、子牛の出荷先も飼養の現況が正確に把握できます。

「また、正直言って、このCalfExpert 2台がなかったらシーズン当たり自分が飼養担当している 400 頭の子牛たちの管理はできないでしょう。さらに、間もなく3代目の自動機を設置予定で、これはシーズンに 600 頭の子牛を飼養する契約を締結したからです。あと一点を変更する必要があります: 自分で行う粉乳の補給があまりに頻繁なので、2台目の粉乳容器をどの自動機にも必要です。これで CalfExperts は自分にとっても農場にとっても完璧になります!」とは、カイリーさんのまとめでした。

**注記: Holm & Laueでは哺乳プログラムによって異なりますが、4ステーションの合計で最大 80~120 頭の子牛とすることをお勧めします。

ジェイソンとケイ・グリッグさん、イングルウッド

3 年以来HygieneStation を3 台装備したH&L 100 はジェイソンさんとケイさんの所で子牛たちに哺乳しています。シーズンごとに繁殖用雌の子牛 90 頭が飼養されます。

最初は地元産の「クィーン オブ カルブス スターター」という全乳を与え、離乳期に向けて代用乳を増やしていき、「クィーン オブ カルブス フィニッシャー」に切り替えます。クィーン オブ カルブスは 100 % 自然の補助飼料で、これを飲んだ子牛たちはミルクから栄養素をよりよく吸収でき、よりよく育ちます。牛秤量機で体重増分を計り、離乳期は体重 110 kg到達時としています。

子牛たちの何が変化したかをケイさんとジェイソンさんに訊きました。「最初から1日作業時間が 2 時間節約されました。また、要求度が高いクィーン オブ カルブス プログラムはHolm & Laueの自動機でないと実行できません。また、最後は、子牛シーズンの終わりに最初の若牛をロータリー哺乳機でティーチしました。HygieneStationで哺乳されていた子牛はロータリー哺乳機に容易に切替えられ、そこで前より簡単に哺乳されています」とケイさんはとても満足げに伝えてくれました。

フレックリングトン農場、パルマーストン ノース

グリッグさんjんと同じことは数年前にフレックリングトン農場でも見られました。成長してからも乳牛が最初から哺乳ロータリーにアプローチし易いこともわかりました。これは子牛の頃から「狭い」行き止まりの通路に入り、次に後ろ向きで後戻りて出なければならないことに慣れていたからです。

フレックリングトン農場では2シーズン周期(年初と秋)にそれぞれ4週間から6週間の期間で子牛を生むジャージー種の乳牛を飼養しています。

スティーブ・フィセンデンさん、ポール・ホワイティングさん、ダニエル・マギルさん、ニック・クロスウェルさん
スティーブ・フィセンデンさん、ポール・ホワイティングさん、ダニエル・マギルさん、ニック・クロスウェルさん

スティーブフィセンデンさんは子牛の飼養を担当しており、17 年前にニュージーランドで初めてH&L 100 自動哺乳機を稼働させました。スティーブさんは最初から新技術にとても満足していました。年2回シーズンの子牛誕生時期には最も多忙な時期をとてもよくこなせました。それは彼のチームが子牛舎での時間を多く節約できたからです。

1年前スティーブさんは自動機を本当はまだ交換するつもりはありませんでした。その自動機はまだ充分に稼働できる状態でした!しかし16回年初出産期と16回秋の出産期を経て確実性を手にした方がよいと判断して、H&L 100からCalfExpert 自動哺乳機に切り替えました。

スティーブさんはCalfExpertでも子牛をよりうまく哺乳できないだろうと思っていました。若い子牛の学習時間がさらに半減しました。大半の子牛たちは最初のティーチ後すでに自分から進んで HygieneStationに来ました。子牛たちは古い自動機にいるよりさらに落ち着き、安定した感じがしました。スティーブさんはその理由を混合がより速くなったことおよび自動機での子牛の知的管理のおかげであると思っています。

今では新たなシーズンに進むことはほとんど期待することができません。それはサービス代理店ベルブース社の技術担当者「子牛フィーダーのポールさん」とともに自動較正機能を含む最新ソフトウェアバージョンをCalfExpertにインストールしたからです。「Holm & Laueからこの更新が無償で手に入ることはとてもすばらしいです!」とスティーブさんは言っています。

ジャレッド・ホィットフィールドさん、フォクストン

ジャレッドはニュージーランドで最初のCalfExpertのお客様です。ジャレッドさんは2 年前にニュージーランドで最新自動機が購入できるまで意図的に待っていました。ジャレッドさんは技術が好きで、多くのデータに基づいて農場を管理しています。このためCalfExpertにはとても容易に決定できました。スマートフォンのCalfGuideアプリから子牛データを確認して給餌曲線とその他の設定もここから変更できます。

統合された子牛秤量機も子牛の発育をとてもよく把握できるためジャレッドさんにとって必須のものでした。

ジャレッドさんは新生子牛の給餌にはMilkTaxiが絶対欠かせないと太鼓判を押しています。MilkTaxiでは代用乳を正確に混合し、正確な温度で哺乳できるからです。

提携先のベルブース社

パートナーのベルブース社には 2005 年以来ニュージーランドで専門能力をよく発揮して代理店であり続け、この島嶼国で先端子牛飼養のために他に比肩される会社が無いほど優れて取り組んでおられ、感謝しています。

「Holm & Laueのフィーダー」チームには「ホッリ」のために運営してくれた生産的な週と、興味深い農場ツアーについてとても感謝しています。

ファーミングが大好きですか。当社はそうです!

レンラクサキ
子牛マニュアル

Holm & Laue 子牛マニュアル